リューゲン島を代表する絶景が見れる場所と言えば『ヤスムント国立公園』。リューゲン島のポストカードやイメージ画像で必ず使われるくらい象徴的です。
そのヤスムント国立公園に着いたら、目指すは118mの白亜の崖『Königsstuhl』!!
世界遺産にも登録されているブナ林を歩いて、しばし森林浴を楽しんでいるとあっという間に絶景スポットの崖に到着します。
ここは19世紀のドイツの風景画家、カスパー・ダーヴィト・フリードリヒが『リューゲン島の白亜岩』を描いた場所として有名なんです(実際の絵画はスイスのヴィンタートゥール美術館に所蔵)。
足元に気を付けながら、木の間から下をのぞくと・・・白い崖らしき姿が!!
そしてオススメの絶景ポイントはビクトリア展望台(Viktoriasicht)。
これこれ!!
この断崖が一番有名な『Königsstuhl』、日本語に訳すと王の椅子と言う名前。
エメラルドグリーンの海と青空に崖の白さが映えて、すっごく迫力があります!
この展望台の先端部分が少しだけ崖からはみ出していて、横も下も良く見えるんです。一度に大人4人くらいしか立てないので、観光シーズン中は長蛇の列ができてしまうことも。でも列に並んで見る価値は大いにあります!
下を覗くと透き通った岸辺の水が、まぁなんときれいな事!太陽の光で水面がキラキラ光り、思わずうっとりしてしまうような景色でした。
以前はKönigsstuhl (ケーニヒスシュトゥール)にある階段で海岸まで下りて、白亜の崖を間近で見れたのですが、地滑りの影響で現在この階段は使用禁止になっています。
でも海岸に下りれる階段はちょっと遠いけど他にも何箇所かあるのでご安心を!私はKieler Bachの階段から下りることにしました。
岸辺の右側には広大なバルト海、左側には白いチョークの地層と、展望台とはまた違った風景が味わえます。なんでも触りたがる子どもみたいに、白い地層を触ってみては海で手を洗ったり(笑)ちょっと触っただけでポロポロはがれるもんだから、石灰岩はもろい性質なんだと改めて実感。Königsstuhlの階段が使用禁止になったのも納得です。
ただ、ひたすら石の上を歩くので、トレッキングシューズのような靴底がしっかりした靴でないと歩くのがしんどいかも!?
私は登山靴だったので、痛さ知らずで思いの外かなり遠くまで歩いてしまい、引き返す時にちょっとびっくり!!その分周りに他の観光客もいなく、絶景を独り占めできたんですけどね♪
ちなみに岸辺の石はフリント。ドイツ語ではFeuersteinと言って、発火具として利用できる火打石です。
せっかく地面にこんなにもあるから、何度か石同士を打ちつけてみたものの、私の場合は火花さえ散らず砕けるばかり。うん、アウトドアに行く時はライターかマッチを忘れず持っていくことにしよう!と思ったのでした。