ドイツで一番大きい島、Rügen(リューゲン)島って聞いたことありますか?
バルト海(ドイツ語だと「Ostsee」オストゼー)に面していて、海に面した場所が少ないドイツでは夏のリゾート地として大人気!でも日本ではまだあまり知られていなく、旅行好きのバイブル『地球の歩き方』でも掲載はわずか半ページ。
「どこ?」って聞かれたら、
私は「とりあえず、ドイツのめっちゃ北!」って答えます。
ドイツ国内からでも、ここにたどり着くまでなかなか長い道のりです。一番の最寄り空港はRostock(ロストック)なんだけど、なんせ小さい街の小さい空港だから本数が少なくて高い!大きめの最寄り空港だとベルリンで、ベルリン中央駅からでも列車で約4時間かかります。
初めてドイツに来る方にはお勧めしませんが(やっぱまずは定番スポット攻めなきゃね!)、ドイツ在住だったり、自然の中でのびのびしたかったり、ドイツの定番観光地は行きつくした人にはぜひ一度行ってみて欲しい場所です。
7月~8月になると、夏休みをここで過ごすためにドイツ各地から観光客「Urlauber(ウアラウバー)」が訪れます。ミュンヘンやスイスナンバーの車も結構いるんですよ!アウトバーンのおかげで高速は無料だし、ほぼ飛ばし放題なものの、夏休みとなると渋滞は免れません。となると、ミュンヘンからでも少なくとも12時間はかけて車でやってくるんですね・・・さすが車好きなドイツ人!!
まぁ、日本と違って新幹線の遅延や運休が多いので、そういうのにいちいちイライラしたり予定を狂わせられたくないんでしょうが・・・(←ドイツ人同僚談)
基本的にドイツ人は夏季休暇で2~3週間ずっと同じ場所に滞在するので、移動に12時間かかっても対した時間のロスとはとらえないようです。
ちなみに私は車を持っていないので、島まで毎回列車で行ってまーす!早めにチケットを取ればかなり安く行けるし、IC(インターシティ)以外の列車では無料のWi-Fiが使えるので、ネットや映画を見てると長旅もあっという間♪
と、前触れが長くなりましたが、た~くさんあるリューゲン島のオススメスポットから、今回はKap Arkonaをご紹介!
Kapは英語だとCape、岬と言う意味。『アルコナ岬』と言うだけあって、リューゲン島のほぼ最北端にある観光スポットです(本当の最北端はここから徒歩でさらに1km北の場所)。
ここKap Arkonaには3つの塔があり、どれも展望台に登ることができます。
目の前に広がるバルト海に白亜の崖はまさに絶景!
Peilturm(Navigation tower)
Kap Arkonaに着いて、まず最初に登場する塔がこのPeilturm(パイルトゥルム)。
1927年に建てられた航海塔で、現在は1階部分がラテンアメリカ系のアートショップになっています。
ここの展望台はガラス張りのドーム状なので、天気が良くない時や風が強い時でも登ることができます。
Kap Arkona Lighthouse & Schinkel Tower
右手に見える、上部が赤い高い塔がKap Arkonaの現役の灯台で、
左手に見える、レンガでできた低くて四角い塔がSchinkel Tower。
もともと灯台として先に建っていたのは四角いSchinkel Towerの方で、1826~27に建てられました。その後、真横に新しい塔が完成し、1905年には灯台としての役目を終えます。
現在は博物館や展望台として一般公開されているだけでなく、なんと結婚式を挙げる役所として人気の場所なんです!塔の前の地面にはここで式を挙げた(届けを出した)人達の記念プレートが埋め込まれていました。
高さが19mのSchinkel Towerに対し、新しい灯台は35m。やっぱり眺めるならより高い場所からでしょ!ってことで、新しい灯台の展望台に登ることにしました。
幸い天気がすごく良く、本当に最高の眺め!!
先ほどのPeilturmが見えますね。その奥に見えるのはバルト海とヤスムント国立公園。
天気が良いときはデンマークのMøn島の白亜の崖まで見えるらしいんだけど・・・逆に日差しが強すぎて見えなかったです。でもリューゲン島の白亜の崖の景色は堪能できたから満足♪
Kap Arkonaへの車両乗り入れは禁止されているので、車で行く際はPutgartenと言う村の駐車場に車をとめます。
駐車場からKap Arkonaへは馬車(Kutsche)、観光列車(Bimmmelbahn)が出ています。灯台まで2㎞ちょっとなので、天気の良い日は徒歩で行くのがおすすめです。
カフェ&ショップ
Kap Arkonaに行く途中に見かけ、気になっていたカフェ『Woody’s Little Britain』。
ここまで来てまさかのイギリス感あふれるカフェ兼ショップがあるとは!!
もうね、外観から他とは違った雰囲気を醸し出してて、「ここは何だ?」って二度見しちゃうくらい。
広い店内にはイギリスから取り寄せた雑貨やお菓子なりが所狭しと置かれていて、イギリスの小さな町の雑貨屋さんに来た気分。ご主人がイギリスの方らしいです。
せっかくなので自家製のスコーンでクリームティーをいただきました。スコーンがまだほんのり温かくて美味しいんだけど、私はやっぱりイギリスで食べるスコーンとクロテッドクリームの方が好きでしたね。ここで食べるならスコーンよりも自家製ケーキの方がオススメです!
実はこのリューゲン島、スーパーフルーツ Sanddorne(シーバックソーン)の産地としても有名なんです。果汁100%のジュースからジャム、リキュール、石鹸、美容クリームなどなどシーバックソーンを使った商品がた~くさんあります。
リューゲン島のお土産はシーバックソーン商品で決まり!!
こちらもKap Arkonaに行く途中のPutgarten(プットガルテン)と言う村にある、カフェ兼ショップ『Rügenladen』。
もちろんここでも様々なシーバックソーン商品を取り扱っていて、私の一押しは果汁100%のストレートジュース!
シーバックソーンのジュースって、物によってはすでに水で薄められていたり(なんせすごく酸っぱいので)、砂糖が入っていたりするんですが、ここには自家製のシーバックソーンストレートジュース(Direktsaft)があります。いまいちジュースの違いが分からなくて悩んでいたら、店主のおじさんがストレートジュースを試飲させてくれました♪
酸っぱくていかにも健康に良さそうな味だったし、水や炭酸水を入れて薄めたいなら自分の好みの濃さにできるのもGOODです!