パンに塗って食べるあのジャム、ドイツ語ではMarmelade(マメラーデ)と言います。
なんだかマーマレードに似た名前ですが、「オレンジ系のジャム」と言うわけではなく、ジャム全体を指す単語です・・・一般的には。
というのも、1982年にジャム条例なるものが定められ、
Marmelade という名称は柑橘系のフルーツで作られたものにしか使わないこと。それ以外は、粒入りならフランス語由来の Konfitüre という名称を使用すること。
と決まったので、イチゴのジャムとかだと正式にはKonfitüre(コンフィテューレ)。
ただ、これはあくまでも商品名に関するお話。例外もあって、農家や青空市場で売っているジャムはMarmeladeのままで良いみたい。
そもそも日常会話でKonfitüreって言ってる人聞いたことないもん。少なくとも私の周りのドイツ人は老若男女問わず、Marmeladeと言っています。
この通り、スーパーでも堂々とMarmeladeって言っちゃってますからね!!
さて、本題はドイツ語じゃなくてノルウェー語の方!
英語だと『Jam』
ドイツ語だと『Marmelade』って同じゲルマン語派なのに、もうだいぶ違う!!
じゃあノルウェー語は?
英語からもドイツ語からも全くかけ離れた
『Syltetøy(スィルテトイ)』
ん?トイ??・・・オモチャ???
実はこれ、私が受講しているノルウェー語クラスの中で、人気ナンバーワンの単語!
「なんだそりゃ?」って思ってしまった単語ほど、印象的で覚えやすいですよね。教科書のわりと最初の方に習う単語で、それ以来、出てくる度にみんなニヤニヤしちゃってます。
そんなベリー王国の北欧には日本では見かけないようなジャムがた~くさん!
代表的なベリーをノルウェー語でいくつかあげてみました。この中ではラズベリーが私的にツボです。英語のbringを連想させて「持って来い、ベリー」って言ってるみたい!?
ノルウェー語 | 読み方 | 日本語 |
---|---|---|
jordbær | ヨールバール | イチゴ |
blåbær | ブロバール | ビルベリー(ブルーベリー) |
bringebær | ブリンゲバール | ラズベリー |
tyttebær | ティッテバール | リンゴンベリー / コケモモ |
solbær | ソールバール | カシス |
multebær | ムルテバール | クラウドベリー |
stikkelsbær | スティッケルスバール | セイヨウスグリ / グーズベリー |
ちょっと重たくなるけど北欧デザインのジャムは可愛くてお土産にもピッタリなので、ノルウェーのスーパーではぜひ「Syltetøy」を探してみて下さいね♪
ちなみに最近の私のお気に入りイチゴジャムはこれ!
一流ホテルでも使われていて、天然素材にこだわったオーストリアの老舗『ダルボ』のジャム。この「Fruchtreich」シリーズは果肉含有率なんと70%!!