Jukkasjärvi~ラップランドぶらり旅~

Ice hotel village1スウェーデン

Jukkasjärvi(ユッカスヤルビ)はキルナから車で約20分、サーミの人が多く住んでいる小さな村で、冬になるとアイスホテルを見に世界中から多くの人々が訪れます。

村の周りはたくさんの針葉樹に囲まれていて、まるでWinter Wonderland!!

winter wonderland

まだ冬が始まったばかりの時期でもこの状態。ナルニアの世界に迷い込んだみたいですよね。なんだか嫌なこととかストレスが全部ふっとびそうな非現実的な風景。

今回泊まったアイスホテルの敷地内もこんな感じ。
一日中部屋にいながら外を眺めていても飽きそうにないくらい、夢のウィンターワンダーランドです。

とは言ってもせっかくなので、村を探検してみましょーう♪
極夜なのでお昼の1時でもこの薄暗さ。それでも積もった雪とデコレーション用のオレンジ色のライトが暗い中でも温かみを感じさせてくれました。

jukkasjärvi_church

1607~1608年に建てられた木造の小さな教会。村で一番古い建物で、ラップランドに存続する教会の中でも一番古い教会だそうです。
真っ赤な壁の色が雪景色に映えてステキ!

jukkasjärvi_church2

門をくぐって進んだ先に見えるこの建物が礼拝堂です。

jukkasjärvi_church4

中はこんな感じで、祭壇画はスウェーデン人アーティストのBror Hjorth氏が1958年頃に作成。サーミの民族衣装を着た人々がたくさん描かれていて、この村がサーミの歴史と強く結びついていることが伺えますね。

教会のすぐ隣にはサーミ文化の紹介&体験ができる『Nutti Sámi Siida』があります。

Reindeer distance

ソーシャルディスタンスならぬ、トナカイディスタンス!!この看板気に入った!

Nutti Sámi Siida

門をくぐるとカフェ兼ショップがあり、外には野外博物館があります。
野外博物館ではトナカイと触れ合ったり、テントなどの展示物からサーミの生活について知ることができます。

ショップにはサーミの工芸品がた~くさん!
ブレスレット、ベルト、トナカイの革や角を使った小物などなど、品揃えはこの村一番です。
ここで働いている人はみんなサーミに関係した生い立ちなので、サーミや工芸品についてとても気さくに教えてくれました。どのお客さんも何かしら聞きたいことがあるようで、ショップは一時長蛇の列に・・・でも誰も焦ったり苛立つこともなく、終始平和でなにより。

カフェの中はこんな感じで温かみがあって居心地の良い空間。
真ん中の焚火ではサーミ流のコーヒーの淹れ方、『煮出しコーヒー』が作られています。ランチメニューにはサーミの郷土料理もありました!
ショップのレジで先に注文とお会計を済ませるシステムで、ドリンクはセルフ、軽食は席に持ってきてくれます。

営業時間は時期によって違うので、行く前にNutti Sámi Siidaの公式サイトでチェックしてみて下さい。

jukkasjärvi_town1

村にはいかにもスウェーデンな赤色のお家がたくさん!どの家も窓のデコレーションに凝っていて、静かな村を散歩するのが楽しかったな。

Christmas tree in town

家の前の木はライトをつけただけなのに、雪が絶妙な感じに降り積りこれぞクリスマスツリー!

jukkasjärvi_town

玄関に誰かいる!?
と思ったらサンタクロースの置物だったり。いやほんと、サンタさんや小人たちが住んでそうな村でした。トナカイもいるしね!!

この日の夕飯はアイスホテルが経営するレストランで。

Ice hotel_restaurant-starter
Handcut moose tartar

まず前菜にはヘラジカのタルタルをチョイス。

左のスティック状の物体、セロリの上に何かが乗っかっているのかと思ってガブッといったものの、硬くて噛めない!
お皿を下げに来たウェイトレスさんに聞いたら「それはヘラジカの骨だから食べれないよ!」ってびっくりされました。うん、私もびっくりした!!!

Ice hotel_restaurant-main
Panfried reindeer filet

そしてお待ちかねのメインはトナカイのフィレ。
あとから思えば前菜、メインと共に我ながらがっつりワイルドなチョイスをしたな!

盛り付けのエリンギは見た目も可愛いし、コロッケはトリュフ入りで風味が豊か。ジューシーだけどあっさりした味のトナカイ肉に絶妙にマッチした付け合わせ美味でした。

このレストランでは予約数量限定で大人気のオーロラコースメニューもあります。私が行った日は残念ながらすでに売り切れだったので、いつかは食べたい!

Ice hotel village

真っ暗になったアイスホテルの敷地内もまだまだウィンターワンダーランド。
先ほどのスウェーデン人のウェイトレスさんはストックホルム出身で、毎年アイスホテルのシーズンになるとこの村までやってきて住み込みで働くそうです。ストックホルムでも少し郊外に出れば自然がたくさんあるのですが、そんな彼女でも「ウィンターワンダーランドみたいでホントにかわいらしい村よね!」と言ってテンションが上がるくらいJukkasjärviを気に入っていました。

初めてキルナに来たときはJukkasjärviまで来なかったのですが、今回最終日にここに来ることにして大正解でした。
むしろ1週間ずっとここにいたかったくらいで、すごくすごく名残惜しい中帰路につきました。次回来るときは長めに滞在して、周辺の川や森の中をもっと散策したいな♪

アイスホテルの宿泊予約はお早めに!
通常の部屋も人気なので、ハイシーズンはずっと満室状態です。

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