ドイツのスーパーに行ったらその値段に驚くくらい、ドイツビールはとにかく安くて美味しい!
そりゃ~水よりビールを飲むようになるはずです。
でもね、最近ではドイツでもビールの消費量が減ってるのだとか。
どこの国でも若者のビール離れが進む中、堅調に売上が伸びているのが個性的なクラフトビール!
原材料、製法、多様な味と、作り手がトコトンこだわったビールはストーリー性もあってとっても味わい深く、今後も幅広い年齢層に向けて拡大していきそうです。
そんなビール界に革命を起こしているクラフトビール醸造所の一つがリューゲン島にもあります!
その名も『Insel-Brauerei』。
ドイツではRewe、real など中級クラスのスーパーマーケットでも取り扱っており、日本の家族や友人へのお土産に私もよく購入します。
ここのビールの数ある特徴の一つが熟成方法。
ドイツ語ではFlaschenreifungと言って、ワインのようにボトルの中で熟成させるエイジング・ビールなんです。
さらに、品質を保つために一つ一つのボトルを紙でくるっと包んで光を遮断しているのですが、その紙も目を引くようなかっこいいデザイン!プレゼントにもぴったりです。
また、ビールのスタイルに応じて世界中のホップを使用しており、ニュージーランド、オーストラリア、そしてなんと日本からもホップを取り寄せているんですよ!
こんなにも遠い島の小さな醸造所で、しかもビール大国のドイツで日本のホップに出会えるとは!!!
ちなみに日本のホップが使用されているビールは『Überseehopfen』。
海の向こう側のホップと言うネーミングで、錨のデザインのボトル♪
それではさっそく醸造所の中をご紹介!
ファクトリーショップ
さすがはファクトリーショップ!
ずら~っと全種類のビールが並んでいます。こんなにもあったとは!!
せっかくならスーパーではあまり取り扱っていない種類を試したいんだけど、それがありすぎ(笑)
それぞれレーダーチャートで味の特徴が表してあり、選ぶのにすごく参考になります。
アルコールフリーのビールは現在4種類。
通常のボトルは330mlですが、中には750mlのボトルもあります!
750mlと言えばワインのサイズですよね。このサイズはオランダやベルギーなどで人気で、クラフトビールのプレミア感を複数人で楽しむのにぴったりなんだとか。
ドイツの人は基本的にボトルにそのまま口をつけて飲むこともあり、スーパーで見かけるのは小さいサイズの方だけなので、このサイズは初めて見ました!
また、ギフト用にビールとそれぞれのビールのモチーフが描かれたビールグラスがセットになったものもあり、とってもオシャレ!
ちなみにグラスはドイツの有名メーカーSCHOTT ZWIESELでした!フォルム的にはワイングラスとしても兼用ありかも?
追記:
最近ではテイスティング用、ギフト用に販売されているグラスともに、Stölzle Lausitz(シュトルツル ラウジッツ)製が使用されていることが多いようです。
こちらもドイツの歴史あるガラスメーカーで、レストランやホテルでよく使用されています。
SCHOTT ZWIESELよりもお手頃でコスパは抜群!
SCHOTT ZWIESEL ヴィーニャ ワイングラスおすすめ4脚セット【正規品】 GTVSET
4種類自由に選んでビアテイスティング
私のお目当ては何と言ってもビアテイスティング!
予約は不要で、6ユーロで4種類のビールを自分で選べます。
「種類がありすぎてどれにするか決めれない!」って人はバーのスタッフさんに好みを伝えるか(ピルス、黒ビール、個性的なIPAなど)オススメを聞いてみて下さいね。
毎回とっても親身に提案してくれます♪そう、私、実は何度もテイスティングしに行っているのです(笑)
バーでは黒パンやチーズ、サラミなどのおつまみもありますよ~
4種類のビールをゲットしたらトレイを持って店内の席か外のお庭でテイスティング♪
お気づきですか!?一番右の背の高いグラスにたくさんビールが注がれているのを!
どうやらたまたま中途半端な量がボトルに残りそうだったらしく、スタッフさんが
「これくらいいけるでしょ!」ってドボドボと通常よりも多く注いでくれたのです(笑)
ダンケシェ~ン!!
今回私が選んだ4種は左から順に
- Baltic Stout
- Insel Kap
- Baltic Gose
- Insel Saison
コースターはそれぞれのボトルデザインと同じものを用意してくれるので、どの銘柄を飲んだか覚えやすいですね。
ちなみこのステキなデザインのコースター、お持ち帰りOKです!ショップには同じデザインのポストカードも販売していますよ~
【 Insel Saison 】 オススメ度 ★★★☆☆
コースターに描かれているStrandkorb(ドイツのビーチによくある椅子)からも見てとれるように、まさに夏にピッタリの軽やかな味。
キンキンに冷やしておいて、グイっと飲みたいビールです。
【 Baltic Gose 】 オススメ度 ★★★★★
こちらのビールはスパークリングワインのグラスのようなグラスでいただきます。
他のビールに比べて炭酸の量が多いため、泡が逃げていかないように口がすぼまったグラスを使って楽しむのだそうです。
お味は柑橘系。
見た目や口に入れた瞬間は少しクリーミーでもったりした感じです。
レモンのようなフレッシュさがありつつ、さっぱりとしたコクが印象的です。食前酒とかにして、これだけで味わいたいくらい!
【 Insel Kap 】 オススメ度 ★★★★☆
先の2種類とはガラッと異なり、コーヒーのような香りが漂います。
味もコーヒーのような、ダークチョコレートのようなコクで少し苦いけど苦すぎず。
苦さの中に少し甘みがあるような味です。
かと言ってマルツビールほど甘くもなく、香り豊か。香ばしくてマイルドなコーヒーと言ったところでしょうか。
ちなみにこのデザインのモデルとなっている灯台はKap Arkona。
【 Baltic Stout 】 オススメ度 ★★★☆☆
4種の中では一番濃く、コーヒーのように濃い黒色をしたこちらはエスプレッソやダークチョコレートのような深いコクと苦さ。
濃い黒ビールが好きな人にピッタリな大人な味です。
今回飲んだ中では『Baltic Gose』が驚きの味で大変気に入りました!
他にも『Strand Fass』と言う、スモーキーなビールもおすすめです。
ドイツで燻製っぽい味のビールと言えばBambergのものが有名なんですが、Bambergのほど燻製さがきつくなく、上品なスモーキーです。
まるでスパークリングワイン!?なボトル
そして面白そうな新商品も発見!
ボトルにはまるでスパークリングワインのように『Brut』(辛口)と表記されています。
さらには栓がコルクなのにも注目!ビールなのに!!!
こちらのビールは750mlボトルのみでの展開なため、残念ながら試飲提供はしていませんでした。
でも新商品だし、コルク栓だし、気にならないわけがない!!と言うことで迷わずお買いあげ~♪
1本約15ユーロと、まぁまぁ良いスパークリングワインくらいのお値段だったので、ちょっと特別な日にとっておきたいと思います。
とか言いつつ我慢できなくて早々と開けてしまうかも⁉(笑)
おまけ
ビール醸造所の真横にはリューゲン島の特産物を販売するショップ『Alte Pommerkate』があります。
カフェや魚の燻製もあるので、お腹が空いたらぜひこちらへ!
もちろんザンドーン(シーバックソーン)100%ジュースも取り扱っていますよ♪
ザンドーン絡みで言うと、リキュール、ハチミツ、ジャム、キャンディ、フレーバーティー、石鹸、アンチエイジング効果のある化粧品などなどとにかくなんでもあります。
ちなみにザンドーンのジュースを買うなら『Direktsaft』がおすすめ!絞り出して出たピュアな果汁でこのまま飲むのは酸っぱいので、水や炭酸水などを入れて自分好みの濃さにして楽しめます。他のジュースやお酒と割って飲んでも良いですね♪
対して『Nektar』と書いてあるものはすでに水で薄めてあります。
5月にリューゲン島を訪れると、一面に菜の花畑が広がり、それはまるで黄色い絨毯のようでとってもキレイ!
そんなリューゲン島の菜の花を使った菜種油もお土産にぴったりかも?
他にもニワトコの実を使ったジャムやジュースなど特産品がた~くさんあり、見て回るだけでも楽しいです。
さらに「海」にちなんだインテリア雑貨、2階にはクリスマス用品もあるのでぜひ覗いてみて下さいね♪
列車でのアクセスも良く、Rambin駅からは徒歩たったの5分!
StralsundからRambinまではRE(快速列車)でわずか13分なので、Stralsundを観光するついでに行くのもお勧めです。