オーロラの当たり年と言われた2012年から早10年。
今では冬になると毎晩ライブカメラでオーロラの出現をチェックするほど、私は年々オーロラに魅了されまくっています。
昨年12月にはスウェーデンのラップランドを訪れ、肉眼でも色がはっきりと分かる素晴らしいオーロラを鑑賞しました。
その後も現地では幾度と強いオーロラが発生した模様で・・・
「今シーズンってオーロラ活発じゃない?当たり年じゃない?」って天文学的な知識や根拠は何もないんだけど、
とにかくソワソワが止まらず、急遽今シーズン2度目のオーロラ鑑賞旅行を決行したのでした。
通常、オーロラを見るにはオーロラベルトと呼ばれる範囲に行く必要があり、ヨーロッパではフィンランド、スウェーデン、ノルウェーのそれぞれ北部とアイスランドがこの範囲に含まれます。
そして今回の行先に私が選んだのはフィンランドのラップランドにある『Inari』と言う小さな村。なんだか美味しそうな名前ですよね!?(久々においなりさん食べたいなぁ~)
サンタクロース村で有名なロヴァニエミよりも330㎞ほどさらに北に位置しています。
思えば私が一番最初にオーロラ旅行をしたのはフィンランド。はるばる日本から訪れるも、その時はあいにくの曇り空が続きオーロラは見れず、その分ウィンターワンダーランドとラップランド観光を堪能したものです。
果たして2度目のフィンランドオーロラの旅はどうなるのでしょう!?
備忘録も兼ねて、旅行記スタイルで綴っていきます♪
フィンエアーの機内サービス:無料のベリージュースが美味♥
行先がフィンランドと言うことで、今回利用した航空会社はフィンエアー。
機内サービスはすべて有料かも!?と水を用意して搭乗しましたが、そんな必要は全くなく、
ドリンクは水とブルーベリージュースが無料でいただけました。
このブルーベリージュースが程よい酸味と甘さですんごく美味しいのです♪
最初は無料と知らなくて水だけ頼んでいたところ、「ブルーベリージュースも一緒にいかが?」って勧めてくれた親切なCAさんに感謝!!!
しかもこのペーパーナプキン、どこが見覚えのある柄なんですよね。
よくよく見ると『marimekko』の文字が!
フィンエアーのために作られたペーパーナプキンとは、さすがはフィンランドを代表するテキスタイルブランド♪
美味しいブルーベリージュースにマリメッコのペーパーナプキンと、これだけですでにフィンエアーのファンになってしまう単純な私なのでした。
イヴァロ空港からイナリへのアクセス
ドイツからフィンランドのヘルシンキで乗り換え、イヴァロ空港に到着!(だからブルーベリージュースも2回飲めた♪)
一夜も無駄にしたくなかったので、当日中にイヴァロ空港に着く便を利用しました。
冬は極夜の影響で一日中太陽が昇らない時期もあるラップランドですが、さすがに3月に入ると18時半でもこの明るさで、日が長くなったことが感じられます。
月末にはサマータイムが始まっちゃうくらいだしね~。
まぁまぁ雲に覆われているイヴァロ上空・・・オーロラ鑑賞には痛手です。
でも今回滞在するのはイヴァロではなく北にあるイナリなので、全く問題なし!
預け荷物を受け取って、さっそくバス乗り場へと向かいました。
イヴァロ空港からイナリへはエアポートシャトルを利用します。乗車時間は約40分です。
時期によって運行会社の違いはあるようですが、私が訪れた際に唯一運行していたのはKuljetusliike Imari Slant 社。
事前予約が必要なので、利用する際は前日の15時までにメールで予約します。
ホームページには「飛行機到着の20分後出発。遅延の際は待ちます。」と記載があり、到着後20分たっても荷物がなかなか出てこなくてちょっとドギマギしましたが、ちゃんと乗ることができ一安心。
どうやら乗車リストを確認して待ってくれるようです。
ちなみに飛行機が到着したのは18:25で、みんなが揃ってバスが出発したのは19:00。
この日はイヴァロ市内経由イナリ行きのバスは2台あり、私が割り振られたのは8人乗りのミニバンでした。同乗したスペインからの6人組はイヴァロのホテルで降りたので、乗車5分後にはプライベートバス状態!!
「さぁ!このバスは君たちのものだよ!!」と言ってバスの天井の照明をオーロラカラーにコロコロ変えてみたりと、とってもフレンドリーなフィンランド人ドライバーと一緒にイナリまで30分のドライブです♪
そしてホテルまであと10㎞にさしかかったくらいで何やら左側の窓をのぞき込むドライバー。
なんと、「左の空にオーロラ出てるよ~」ですって!!!
この日の日没は18時半ごろだったので外はわりとまだ明るいし、後部座席の窓ガラスは黒っぽいので見えづらくはあったものの、確かに左の空に薄くスッと伸びる線が!!
「私たちしかいないんだし、せっかくだからちょっとここで車とめてよ~」な~んて心の中で思いながらも、オーロラが『Welcome!!』と出迎えてくれているようで初日から良い予感♪
Kuljetusliike Imari Slant
FIN-99870 Inari
Tel:+358 400 984 071
★イヴァロ空港~イナリ:片道27ユーロ
★予約はメールで前日の15時までに(フィンランド時間)
★バスは空港の出口の左手側に停まっています
※時期によって運行会社が違うかもしれないので、イヴァロ空港のホームページでも確認してみて下さい。
ちなみに宿泊先のホテルも空港送迎サービスを提供していましたが、乗り合いなのに1人100ユーロと結構高かったです。
宿泊先『Wilderness Hotel Inari』
今回宿泊先に選んだのは湖畔の『Wilderness Hotel Inari』。こちらに5連泊です!!
スーパーやお土産屋さんがある村の中心地からは少し離れていますが、
- なるべく町明かりから離れた場所
- 日中まったりできる場所
- オーロラ待機中でもホテルの自室へ戻りやすい場所(暖をとるために)
- 木々に囲まれて非日常感&リゾート感あふれる風景と内装
と言った点を考慮してこちらのホテルに決めました。
中心地から離れていると言っても3㎞くらいなので、歩いていけない距離ではないです。
もし何かアクティビティに参加する際はホテルまでピックアップしに来てもらえるし、小さな村ですがタクシーも3社ほどあってすぐに来てくれます。
お部屋は全部で4タイプ!
イナリ湖に面したガラスイグルー(屋根の一部がガラス)の『Aurora Cabin』。
同じくイナリ湖に面し、木のぬくもりが感じられる『Log Cabin』 。
写真はありませんが、モダンなスカンジナビアスタイルの内装の『Arctic Chalet』もイナリ湖に面したところにあります。
そして最後に、湖には面していないけど少人数にはお手頃&サーミを連想させる内装の『Wilderness Room』。
今回はこのWilderness Roomに宿泊です。
ちょっとだけログハウステイストだし、30m²と広い部屋なので大きいスーツケース2つを同時に楽々広げられるし、電気ポットもあるし、ベッドの寝心地も良くてとっても満足のいくお部屋でした。
それからドライヤーが浴室の壁掛けタイプではなかったのも良かったです。一人が髪を乾かしている時に、もう一人がシャワーを浴びたり浴室を使えるのでね♪
1回目のオーロラ鑑賞
チェックインをし終えて部屋にたどり着くと、時刻はもう20時半過ぎ。
ここ最近、割と早い時間帯からオーロラが出ていたようなので、この日の夕飯は軽く済ましてオーロラ鑑賞に時間を充てるべく、乗り換え地のヘルシンキ空港で夕飯を購入しておきました。
さくっと食べ終えたらホッカイロをぺたぺた貼って着込んで装備完了!
近年はドイツでもホッカイロを見かけますが、オーロラ鑑賞時に私が愛用しているのは桐灰です。やっぱり期待を裏切らない暖かさ!!
外に出てしばらくは寒くなくても、オーロラのブレークアップをじっと待っている間に体が冷えていくので、たった-3度でも油断は禁物なのです。
さて、準備が整って向かったのはホテルの裏にあるイナリ湖。
冬になるとスノーモービルで走り回れるくらいカッチコチに凍るこの湖は、視界が開けているのでオーロラ鑑賞にはうってつけ♪
凍った湖の上には雪がたんまりと覆いかぶさり、湖ってことが分からないくらい辺り一面真っ白な平野のようです。
しかも上空にはすでにうっすらとオーロラが出ていました!!
反対側の空全体にもオーロラの色味が確認できます。
星がたくさん見えるくらい空気も澄んでおり、あとはこのオーロラが活発になるのをひたすた待つのみ。
チラッと姿を現しては薄くなって消えていき、徐々に広がって強くなりそうと思ったらまた弱まったりと、なかなかの恥ずかしがり屋さんな今日のオーロラ。
しばらくするとカーテンのようにひらひら動き、スカートのプリーツのような細かい縦線がはっきりとわかるようになりました。
そして今度は真後ろからも、
「こっちも見てよ!」と言わんばかりに別のオーロラがショーを始めます。
そしてあっという間に頭上にやってきて、ダイナミックなダンスを披露してくれました。
長いこと見上げすぎて、明日首が痛くなりそう!?なんてなんとも嬉しい悩みですね。
この日は360度いろんなところからオーロラが姿を現したり消えたりと、見るのに大忙し!
あっという間に3時間が経過していました。明日の朝食の時間もあるので1日目はこれにて撤収したわけなんですが、
あまりにも夢中になりすぎて時間だけでなく気温まで忘れる始末。
引き上げる頃になって「あれ?もしかして寒いかも?」と思って気温を確認したら、-12度まで下がっていたのでした(笑)。