言語を取得する近道はやっぱり音とスピードに聞きなれること。楽しみながら身につけれるに越したことはありません♪
英語は学生時代から洋画と洋楽をひたすら流して鍛えのですが、ドイツ語の作品は英語に比べて少ないんですよね。日本に出回っているドイツ語映画は第二次世界大戦ものが多くて見るのを構えてしまうし…使われている単語もやたら難しい。
そこで今回はドイツ語中級者にオススメの、使える日常会話満載&構えなくて良いストーリーのドイツ語映画を5作品紹介します。
コッホ先生と僕らの革命
まず1つ目はハリウッド作品にも多数出演し、世界的にも有名なダニエル・ブリュールが主演の『コッホ先生と僕らの革命』。
私はこの映画でサッカー用語を学びました。これを見るとブンデスリーガの実況中継でレポーターがしゃべっている内容がだんだん分かるようになります♪
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コッホ先生と僕らの革命 (字幕版)
あらすじ
映画の舞台は1847年。イギリス留学を終えて帰国したコッホ先生はドイツで初となる英語教師として母校に赴任します。希望に満ち溢れて授業に臨むコッホ先生ですが、時代的にも反英感情が高く、周りの大人達からイギリスに対する偏見を植え付けられてきた生徒たち相手に一苦労。特にクラスのリーダー格のお坊ちゃまは労働階級の子をいじめるわ、先生に歯向かうわだけど彼には彼の悩みがあり・・・(だからっていじめはよくないけどね!!)
そんな中コッホ先生はイギリスで出会ったサッカーを用い、頭と体を動かしながら英語の授業を行います。この奇策が生徒たちの心をわしずかみ!時間さえあればサッカーしたいし、英語の授業にも意欲的に取り組むように。そして生徒たちには徐々に仲間意識が芽生え、様々なトラブルを乗り越えながらクラスが一致団結するようになる物語です。
Honig im Kopf
2つ目は認知症になったおじいちゃんとその家族のお話、『Honig im Kopf』(頭の中のハチミツ)。笑いあり、涙あり、でも最後は心温まるヒューマンドラマです。
Honig im Kopf [DVD]
あらすじ
妻を亡くして一人になってしまったおじいちゃんと一緒に暮らすことにした息子夫婦でしたが、認知症によるおじいちゃんの意味不明な言動にお手上げ状態。仕方なく施設に入れようとするも、これには11歳の孫娘が大反対!おじいちゃんと二人で旅に出てしまいます。孫娘だからこそ、息子夫婦とは違った視点でのおじいちゃんへの接し方があり、周りにも良い影響を与えて物語は展開していきます。
息子役を演じるのはハリウッド映画でも活躍するティル・シュヴァイガー。孫娘役の女の子はエマ・シュヴァイガーと言って、なんと、ティル・シュヴァイガーの実の娘なんです!親子共演~!!この映画ではおじいちゃんと孫娘のステキな関係性の方に目が行きがちですけどね。
Jugend ohne Gott
3つ目はエリート高校生達がトップの座を争うキャンプの中で起きるサスペンス映画『Jugend ohne Gott』(Godless youth)。嘘と真実、生徒それぞれが隠し持つ闇の部分が物語を衝撃な展開へと運びます。
Jugend ohne Gott
あらすじ
エリート大学入学の席を確保すべく、毎年開催される選抜キャンプに参加して上位を争うエリート高校の最終学年生達。
参加者は全員皮膚にチップを埋め込まれられ、キャンプ中は常に位置を監視されます。真面目で意欲的に試合に臨む生徒、禁じ手を使ってでも勝ち抜きたい生徒、有力候補だけどこの競争に何の意味も見いだせなくなった生徒などなど彼らの心情は様々。切磋琢磨する良きライバルは時に自分を裏切ったり蹴落とす敵ともなりえ、生徒たちの競争はどんどん過激化していき・・・真相が解明するクライマックスまでドキドキです。
High Society
『Jugend ohne Gott』に出演してた若手俳優が3人も再共演している作品、『High Society』。売れっ子なんですね~!前の作品とはストーリーも役柄もガラッと変わっていて、主演の女の子が『Jugend ohne Gott』に出てた子だと気づかなかったくらい。
High Society – Gegensaetze ziehen sich an
あらすじ
裕福な家庭に生まれ育って、高級品の買い物にパーティー三昧と何不自由なく豪遊してきたAnabel。対して母と共にスーパーのレジ係として働き、割と貧しい環境で育ってきたAura。実はこの二人、生まれた時に看護師の不手際で取り違えられていたんです!
衝撃の事実がある日突然明らかになり、本当の親の元でこれまでとは真逆の生活がスタート。いきなり裕福な生活になったAuraはまぁ良いとして、クレジットカードは使えなくされるわ、友達だと思っていたパーティー仲間は無一文の自分を一切助けてくれないわでとにかく天から地の苦境へ立たされたAnabel。
生みの親とイケメン警官の男友達を通してAnabelがどう成長していくのかが見所です。
ゲーテの恋 〜君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」〜
最後に忘れてはいけないのがドイツの文豪ゲーテの作品、『若きウェルテルの悩み』の元となったゲーテ自身の恋の物語。
まずは日本語でも良いので小説を読んでから映画を見るとより理解しやすいです。この5作品の中では一番難易度が高いかもしれません。なんたって文豪の話ですからね~
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ゲーテの恋?君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」? (字幕版)
あらすじ
作家になることを夢見るゲーテは趣味に没頭するあまり法学の博士号の試験に落第。父親の怒りをかったこともあって、父親の命に従って裁判所で実習生として働き始めます。
そんなとある夜、舞踏会で出会ったのが、後に彼の恋煩いの元となるロッテことシャルロッテ・ブッフ。二人はすぐさま恋に落ち相思相愛でしたが、ゲーテの上司で参事官のケストナーもロッテに惚れて三角関係に。本当に愛するのはゲーテですが、ロッテはケストナーからのプロポーズに承諾し、その真意が全く理解できないゲーテ(そりゃそうだ!)。
時を同じくして友人が人妻との不倫の末に自殺したことを知ったゲーテはこの二つの恋煩いから『若きウェルテルの悩み』を執筆し、この本は一世を風靡していくのでした。