日本ではあまり聞いたことのないドイツの小さな街、ウルム。
実はここ、世界一高い大聖堂があるんです。
ケルン大聖堂ではなかったの!?と私の中では結構衝撃的だったので、さっそく日帰りで観光してきました。
大聖堂(Ulmer Münster)
ウルムと言ったらなんと言ってもこの大聖堂。
第二次世界大戦で旧市街のほとんどが破壊された中、この大聖堂は奇跡的にも無事だったんだとか。
そしてさすがは世界一の高さ!!
もうね、デカすぎて写真に納まらない(笑)
でも正直なところ、横幅があるケルン大聖堂(約157m)の方が威圧感?があると言うか迫力があって大きく感じるような・・・。
細くて背が高い人よりも、ゴツイ人の方が大きい印象を受けるみたいなそんな感じです!(笑)
高さは尖塔を含めて約162m、展望台は約141mの高さにあります。
せっかくだから展望台に登る気満々だったんだけど、あいにく建物の一部が修復中で登れませんでした。残念!また来なきゃ!!
でもその分、内部をしっかり見学しましたよ。
この日は天気も良く、ちょうどお昼時で太陽の光がしっかり差し込んで、あちこちのステンドグラスがすごくキレイな色を放っていました。
ドアの装飾も凝ってて面白いな~なんて思いながら見てたら、こんな可愛いドアノブを発見!!
グリム童話にでも出てきそう!?
ついでに他のドアノブも確認したけど、こんなに顔と姿がしっかりしているのはこの子だけでした。
発見できてちょっと嬉しい♪
こちらは祭壇。職人さん達の彫刻や装飾の技術は当時から本当にすごいですよね。
祭壇の反対側には大天使ミカエルの大きなブロンズ像が。なんとその高さ6m!
小さい時に読んだ『幸福な王子』みたいだな~なんて呑気に眺めていたんだけど、どうやらこの像は第一次世界大戦の記念碑である一方、剣を掲げて威嚇している雰囲気が教会的にはよろしくないと、1934年に実際に設置されるまでしばし論争があったようです。
城壁とドナウ川の向こう
大聖堂を後にし、南へ進むと壁画が見事な市庁舎が見えてきます。さらにそのまま突き進んだ所にあるのがMetzgerturm(肉屋の塔)。
Metzgerturmをくぐった先には城壁の上に出れる階段があったので、そこから観光名所のFischerviertelまで城壁を歩いて行きました。目の前にはドナウ川が流れています。
ウルムはバーデン・ヴュルテンベルク州に属しているんだけど、ドナウ川を挟んだ向こう側にあるNeu Ulmという街はバイエルン州!
県とか州っていつの間にかまたいじゃってるから、こんな風にしっかり境界が分かるのはなんだか不思議な感じ。近いようで遠く、遠いようで近い!?
木組みの家がたくさん『Fischerviertel』
かつて漁師や漁具職人たちが住んでいた、『Fischerviertel』(漁師の地区)と呼ばれる一角は木組みの家がたくさん建ち並び、水路もあってまるでまた別の街に来たかのよう。
たくさんのお花で飾られたバルコニーと水路が通る町並みはフランスのストラスブールを思い起こします。
橋のそばには『Zur Forelle』と言うマス料理専門店もあり、「漁師の地区」と言われる所以が今でも感じられます。
傾いたお家(Schiefes Haus)
Fischerviertel地区の観光名所と言えば『Schiefes Haus』と言う傾いた家。
傾いてるの伝わるかな?
現在はホテルとして営業中なので、泊まる際はぜビー玉を持って行って傾き加減を調査してみて下さいね。
アインシュタインの泉(Einstein Brunnen)
物理学者のアルベルト・アインシュタインはここ、ウルム生まれ。
そのため中央駅前には彼のモニュメントがあったり、街中にアインシュタインと言う名前の通りやカフェがあったり。
街の中心部から少し離れた所には『アインシュタインの泉』なるものがあるとのことで、早速行ってみました。
舌を出した有名なポーズですね!
Brunnenと言うドイツ語単語には『噴水』と言う意味もあるため、「アインシュタインのモニュメントから水が噴き出てる!?」なんて姿を勝手に想像していた私はちょっとびっくり。
近くにいたドイツ人の若いカップルも「・・・。」
周りにはこれと言った場所はないので、時間が余った時にでもどうぞ。
大聖堂とビールと夕飯
シュヴァーベン地方と言えばシュペッツレ!!ドイツ版のパスタです。
ドイツでの副食はジャガイモが多いもんで、シュペッツレが選べるのを楽しみにしていました♪
この日の夕飯は地ビールレストランのBarfüßer Hausbrauerei。
テラス席からは大聖堂も見え、美味しいビールを片手に最後までウルムを堪能しました!
小さい街なので、半日あれば十分見て回れます。
ICEでフランクフルトからは約2時間半、ミュンヘンからは約1時間半、シュトゥットガルトからは約1時間と主要都市から公共交通機関でのアクセスも良いので、日帰り旅行にぴったりです!