前回の記事ではタリン旧市街の観光スポットについて書いたので、今度はいよいよお土産探しと食事した場所についてです。
タリンへはヘルシンキから日帰りやバルト3国周遊など弾丸で訪れる人もいると思うので、時間がなくても満喫&お目当てのお土産ゲットの参考に少しでもなれば嬉しいです。
★ お土産を買うなら ★
Kalev本店のチョコレート
エストニアの老舗チョコレート製造会社『Kalev』。
背景が青いからか、どことなくフィンランドの製菓会社Fazerに似ているような気がするのは私だけ?
もちろんスーパーでも買えるけど、オススメはタリン旧市街の横のロッテルマン地区にある直営店!
種類が豊富なのはもちろん、割引されている商品が結構あってスーパーよりも安かったです。製造中にどうしても生まれる形崩れや切れ端のチョコレートは袋にどっさり入っていてかなりお安く手に入ります。
見て見て!これだけ買って11ユーロなんてかなりお得♪
しかも余計な添加物は入っていないし、ドイツのMilkaみたいに甘ったるくなくて上品なお味。
固形ナッツ入りのカカオ75%チョコレートなど、意外に他では滅多に見られない種類もありました。
日本だけでなくヨーロッパでもあまり手に入らないKalevのチョコレートはお土産にぴったり♪
ちなみに私が宿泊したホテルはこの直営店のすぐ近く。
旧市街地まで徒歩5分、空港から出るトラムの停車駅も近い上にKalevの直営店まで近くにあって抜群の立地なのでおすすめです。
スーパー 『Rimi』
ばら撒き用のお土産やローカル製品を探すならとりあえずスーパー『Rimi』。
ドイツで言うとREWE、日本で言うとマックスバリュくらいの位置づけだと思います。
スーパーでは、以前紹介したことのあるエストニアのホワイトバーチウォーター(白樺水)の発酵タイプを発見!
左がプレーンで右はジンジャー入り。プレーンタイプはプレーンヨーグルトのようなほのかな酸味がありました。
他にルバーブやミント味もありましたが私は発酵させていないタイプの方がクセがなくて好きです。
とあるレストランで何の気なしに頼んだハーブティーがすごく美味しかったのをきっかけに、エストニアのハーブティーの虜になりました。
こちらはパッケージも可愛いし、軽くてかさばらないので、健康志向だったりリラックスして欲しい友人へのお土産に。フレーバーもたくさんあって見てるだけでワクワク!
旧市街内のスーパーはどうしても店舗面積が狭く品揃えも良くないので、城壁のやや手前のAia通りにあるRimiか、ショッピングモールPostimajaに入っているRimiがおすすめです。
特にPostimajaのRimiにはエストニア特産品を集めた棚があり、食料品のお土産探しにとっても便利!
温かみのある木製雑貨なら『Puu ja Putuka Pood』
職人たちの中庭(Meistrite Hoov)にあるハンドメイド木製雑貨のお店『Puu ja Putuka Pood』。
木製のカットボード、鍋敷き、アクセサリー、小物入れ、バターナイフなどとにかくたくさんあります。
そしてなんと、ラップランドのサーミ族が使用することで有名なククサ(白樺のコブをくり抜いて作られる手作りのマグカップ)もあるんです。
大きさは数種類あり、値段もラップランドに比べてかなりお手頃。タリン旧市街ではここが一番安かったです。
実は私、すでにフィンランド産のククサを持っているのですが、なんせ高かったもので大事にしすぎてほとんど使えていません。そんなわけで、ラップランド旅行時やハイキングの際に気軽に使え、大きさも値段もちょうど良いククサをこちらでゲットしました!
ラップランドでよく見かけるククサとはちょっとだけ木の感じが違うかな?と思ってお店の方に確認した所、素材は白樺で間違いないとのこと。大事に且つ頻繁に使ってより深い味わいを出したいと思います。
手工芸品&可愛いミトン
エストニアのお土産と言えば、伝統手工芸品でもある手編みの可愛いミトン!
タリン旧市街をくまなく歩きまわった私がオススメするのは手工芸品専門店『Kaarmann』。旧市庁舎のすぐ裏にあります。
まさに求めていたような可愛らしいデザインのミトンがずらっと並び、品揃えもかなり豊富です!と言うか旧市街一⁉
伝統手工芸品専門店と言うことで、ミトンだけでなく白樺やジュニパー(ヒノキ科の木)を使った温かみのある木製雑貨、ニットウェア、エストニア民族衣装模様の陶器にポーチと、とにかく全体的な品揃えも抜群。
おまけに店員のお姉さんは民族衣装を着ていてステキなのです♪
私はここでニット帽を買ったんですが、どこの地域の模様かも教えてくれ、すごく愛着を持って使えそうです。
『可愛い手編みのミトンの入手』は今回の旅で楽しみにしていたことの一つではあったものの、お値段が自分の想像よりも高く、普段使いには不向きだったのでこちらでの購入は断念。
もうね、柄が多く複雑になればなるほど芸術作品のようで使うのがもったいないと思うの!
買っても額に入れて飾るかタンスの肥やしになってしまいそう。。。
そんなわけで、ひとまずウール専門店で普段使い用のミトンを購入しました。
ここにあるミトンはほとんどが機械による製造ですが、タリンで作られているそうです。ムーミンのようなキャラクターやエストニアの伝統的な模様が施されたミトンは色のバリエーションも豊富で、15ユーロくらいでした。
手編みのミトンも数点あって、手工芸品店のものよりは凝ったデザインではないけれどお値段は15ユーロとお手頃価格。手作りの温かみもあるし、これなら気兼ねなく使えそう!
店舗名は不明ですが、Vene通りの『ZIZI』と言うリネン専門店の真横にあります。
良質な毛糸もたくさん取り扱っているので、編み物好きな人はぜひ!
タリン空港
そして以外と穴場なのがタリン空港のお土産屋さん!
一つのお土産屋さんに全部揃っているのですごく見やすいし、私がタリン旧市街の手工芸品店とスーパーをいくつもはしごして見つけたものがすべてここにあると言う・・・。
保安検査通過後にあるので飛行機を利用する場合でないと入れませんが、
「観光に夢中にになりすぎてお土産買う時間がたりなかった!」とか
「やっぱりあれもう1個欲しい!」なんて時の駆け込み寺としても頼りになるお店です♪
エストニア特有の可愛い模様があしらわれたソックスに
ミトンだって、ほら!!
すごく凝った模様の手編みのミトンはKaarmannなど手工芸品専門店の方が豊富ですが、普段使いやちょっとしたお土産にはこちらのミトンが値段的にもちょうどいいかな?
空気がきれいなエストニアは良質なハチミツの生産国としても有名で、非加熱・無添加の天然はちみつはお土産にもピッタリ。
エストニアの伝統的な花模様があしらわれたビンも可愛いし、ベリーが入ったはちみつも特別感があって良いですよね♪
箱入りだとさらに高級感が加わってステキ~!!
みなさん、良いハチミツはどうやって食べていますか?私はすごく疲れていたり、免疫力の低下を感じる時はそのままスプーン舐めちゃいま~す!つまりは常備薬♪
ここのお店の冷蔵食品棚で何やら気になるものを発見。
スカンジナビア諸国ではラップランドなど限られた地域でしか自生しないクラウドベリーが入っているんだから、クラウドベリーを愛する者なら買わずにはいられない!!
開けて半分に割ってみるとこんな感じ。
思いのほかクラウドベリーの果汁部分は小さいんだけど、周りのフレッシュチーズの酸味と外側のキャラメル風味のコーティングとの相性が抜群で、お代わりしてしまうほど美味しかったです!
エストニアに住んでいたら冷蔵庫にストックしておきたいくらい。
後日エストニア人の友人に聞いてみたら、「あれ美味しいよねー!!」って彼女も大好きなお菓子なんだとか。気になったら試してみるものですね♪
それからタリンの空港で気に入ったのがこのカラフルな椅子。
残念ながら持ち帰ることはできないけどね(笑)
この縞模様の生地は民族衣装にも使われる伝統的なもの。カラフルでとってもオシャレです。
この時ばかりは飛行機の搭乗時間が遅れても、喜んで座って待っていました!
★ 食事&カフェ ★
Cafe Maiasmokk
1864年から営業するカフェ『Maiasmokk』はなんとタリンだけでなく、エストニアにおいても最古のカフェ。
レトロな雰囲気の店内はどこかウィーンの老舗カフェを思い起こさせます。
なのにケーキはムースの層を重ねたり日本のケーキ屋さんのように凝っているものも!!ドイツにはなかなかないタイプなので私はかなりテンションが上がりました。
旧市街にあるので石畳を歩き疲れた時の休憩にぜひ。
現在は製菓会社Kalevが所有するため、こちらでもKalevのチョコレートを取り扱っています。
Restaurant Cru
ヴィル門からラエコヤ広場方面にまっすぐ歩いてて見つけたレストラン『Cru』。
店内は落ち着いた雰囲気でお一人様がちらほらいるくらい入りやすいし、記念日などちょぴりフォーマルに楽しみたい時にもぴったりです。しかも北欧ならではのメニューがあります!
まず初のエストニアビールに私が選んだのはこちら、『Imperial Extra Double Stout』。
「黒ビール好きにはオススメだけど、アルコールが高めだから気をつけてね~」
とさり気ない気遣いを忘れない店員さん。
ちなみにアルコール度数は普通のビールより少し高めの7%でした。この力強い濃さは絶対お肉に合う!!
と言うことで、メインに頼んだのはヘラジカのフィレ。
ヘラジカってフィランド、スウェーデン、ノルウェーとか北の方で食べられのは知ってたけど、エストニアにも生息してて食べる文化があるなんて!!
しかも物価がめちゃ高いスカンジナビア半島よりは安くヘラジカが食べれるのだから、エストニアは穴場かも!?
Peppersack
旧市街の中心部にあって、中世の雰囲気が漂う『Peppersack』。
男性店員の服装は中世の騎士のようだし、椅子やカーテンはお城にありそうなデザインでついつい見入ってしまいます。
右の写真はメニューに書かれていたオススメの食前酒で、聞いてもなんだか分からないからとりあえず頼んでみました。お味はイエーガーマイスターみたいなハーブ系。せっかくならVana Tallinnを頼んだ方が良かったかも!
デザートに頼んだのは『Kamaとマスカルポーネのムース』。
むしろKamaが食べたくてこのレストランに決めたから、私にとってはメイン料理なのです!
カマとは大麦、ライ麦、カラス麦、小麦などを焙煎して細かい粉にしたもので、牛乳やケフィアもしくはヨーグルトなどの乳製品と混ぜて食べられています。味はきな粉に近いです。
空港のお土産屋さんでも売っているくらいの国民食なので、ぜひカマを使ったデザートを試してみてくださいね♪
そして今更ながら、きな粉の代用品として買っておけばよかったなと後悔しています。きな粉はドイツのアジアンショップでも買えるけど高いからね~
レストランの奥はカフェになっていて、美味しそうなペイストリーやケーキがたくさんあるのも必見です。
Olde Hansa
同じく旧市街の中心部にあって、中世の雰囲気が抜群の『Olde Hansa』。
先ほどのPeppersackが中世の貴族っぽい雰囲気の店内とコスチュームなのに対し、こちらのOlde Hansaは中世の庶民の憩いの場のような雰囲気の店内とコスチュームです。
店内は結構暗くて灯りはロウソクだし、食器や盛り付けも歴史映画に出てくるような感じなので面白いです。店員も中世時代を意識した接客対応なものだから、タイムスリップしちゃった気分♪
ちなみにメニューにはヘラジカだけではなく、なんと熊までありました!!