バイロイトと言えば毎年夏に開催される音楽祭。
音楽祭と言えば歌劇場!
なんせ世界的に有名で人気なので、音楽祭チケットの一般入手はめちゃくちゃ困難。
オペラファンではなくても、どんな所で行われているのか気になる人も多いはず。だってあのワーグナーが音響効果を自ら考えて建てたんですから!!
歌劇場の見学なら気軽にできるということで、オフシーズンにバイロイトに行って散策しました。
ミュンヘンから列車で約2時間、ニュルンベルクからだと約1時間の場所にある街です。
ワーグナーの祝祭歌劇場
リヒャルト・ワーグナー・フェストシュピールハウス(Richard-Wagner-Festspielhaus)はバイロイト駅から北へ徒歩15分の場所にあり、街の中心部からは少し離れています。
ここはワーグナーが自分のオペラ作品を上映するためだけに作った歌劇場。
相変わらず金遣いが荒いな!!でも芸術を愛し、ワーグナーのパトロンだったルートヴィッヒ2世(シンデレラ城のモデルとなったノインシュヴァンシュタインを建てた王)も、ワーグナー作品に浸れる歌劇場がこんなに人気できっと喜んでいることでしょうね。
全館が木造なので、歩くとすごく音が響きます。
恐る恐る歩いていたら、「音楽祭になったら毎日1900人近くの人がここを歩くんだから、そんなにビビらなくても大丈夫だよ~」ってガイドさんに言われちゃいました。そりゃそうだよね(笑)
音楽祭には毎年メルケル首相も鑑賞しに来るそうで、見学ツアーに参加した人たちは首相がどの辺りの席に座るのか興味津々に聞いていました。
ここはオーケストラが演奏するスペース。
舞台下に埋め込まれた感じ?
壁が上まで覆ってドームのようになっていて、このわずかに開いた部分から演奏音が出る構造です。観客が舞台に集中できるようにこうしたのだとか。
演奏家は演奏家で、観客から見えないからラフな格好で来て演奏しているそうです。ジーパンとかサンダルとか。フォーマルな服装で何時間も演奏するより断然やりやすそう!
この舞台下部分は見学ツアーでないと見れないし、音楽祭が開催されていない時期にしか見学ツアーはやっていないので、これはこれで特別感がありました。
辺境伯歌劇場
ワーグナーの祝祭歌劇場にばかり目をとられがちだけど、辺境伯歌劇場『Markgräfliches Opernhaus』も見逃せません。
18世紀に建てられたバロック様式の歌劇場で、世界遺産にも登録されています。
外からじゃ全く想像がつかないくらい、中の装飾は本当に見事!入った瞬間「わぁ~!!」とその美しさに圧倒されます。18世紀を舞台にした映画ではドレスアップした貴族がよくこう言う所でオペラを鑑賞するシーンがありますよね♪
当時、ワーグナーは自作の「ニーベルングの指環」と言うオペラを上演する場所を探していました。そんな中この辺境伯歌劇場を視察し、彼はここバイロイトで自分の歌劇場を作ることにしたんです。
つまりこの歌劇場がなかったらワーグナーは祝祭歌劇場を建てていなかったかもしれないし、建てていてもバイロイトにはなかったかもしれない!?
カフェ&レストラン
昼間はカフェだけど夜はバーとして若者が集まるHeimathafen Bayreuth。
ポップでにぎやかな店内でカフェ休憩。奥の棚にはいろんなジンがズラ~っと並んでいました。自家製ケーキもだけど、カップケーキも数種類あるので小腹が空いた時にちょうど良さそうです。私は小腹ではなかったので両方ともチョイスしちゃったけど(笑)
夕飯はフランケン地方の郷土料理が食べれるOskarへ。
料理が美味しくてビールが進む進む!
私が頼んだのはクレーンフライシュ。Tafelspitz(ターフェルシュピッツ)と言う牛肉の部位をじっくり煮込み、西洋わさびのソースをかけて食べる料理です。ターフェルシュピッツはドイツ&オーストリア料理で私が一番好きな肉料理かも!じっくり煮込んであるから肉が柔らかいし味がしみ込んでて美味しい♪
陶器のグラスで飲む地ビールのAKTIEN Zwick’l Kellerbierは泡立ちがクリーミーで最高です。あまりにも美味しくて、夕飯の後スーパーでお土産に瓶ビールを買ったくらい。
どの店員も上機嫌でフレンドリーだし(ドイツでは稀!!)、価格もお手頃で味も良いから、人気なのも納得です。
今回宿泊に利用したのはHotel Rehingold。バイロイト駅から徒歩15分、街中まで徒歩10分という、ちょうど良い立地です。
ホテルの部屋の壁には楽譜が描かれてて、「あ!音楽の街に来たんだな!」とテンションが上がりました。音楽祭の時期は歌劇場までシャトルバス(有料)が出るので、特に音楽祭目当ての方には便利&気分を高めてくれるホテルです。スタッフもフレンドリーで対応もすごく丁寧でした。
部屋はシンプルな内装ですが清潔感があり、静かで良かったです。ホテルの朝食は一般的なドイツのホテルに比べて種類が豊富。提供時間も長いので、朝寝してもゆっくり朝食を楽しめます。
あとサウナが良かった!!男女混合だし、広くはないんだけど新しくてキレイでした。休憩スペースのリクライニングチェアは頭や足元の傾きを自由に変えることができ、すごく快適でしたよ。