フィンランドの湖水地方、タンペレをご紹介。
森と湖に囲まれて自然を感じられる地域である一方、実は首都ヘルシンキの次に大きい都市圏なんです。
そして何よりも注目すべきは2017年にリニューアルオープンしたムーミン美術館!私がタンペレを目指した一番の目的でもあります。
ヘルシンキからは電車や車で約2時間なので日帰り旅行も可能♪
ムーミン美術館
北欧ではほとんどの人がムーミンを知っているけど、たぶん北欧の次に有名なのは日本なんじゃないかな?
この美術館ではタブレット端末にタッチして説明を読むという近代的な展示方法。それで何が一番嬉しいかってね、言語の選択肢に日本語があるんです!フィンランド語、英語、スウェーデン語に並んで日本語もだよ!!!
海外の美術館って普通はその国の言語と英語で表記されていますよね。後はフランス語とかスペイン語とか使用者が多い言語。ヨーロッパで日本語があることはほとんどなくて、あってもリーフレットみたいなのに簡単な説明が書いてあるだけ。せっかく美術館に来ても、書いてあることが分からないと楽しさも半減しちゃいます。そしてなんたって母国語で読めた方が楽なのよね。
だからここは日本のムーミンファンが満喫できること間違いなし!!
特にファンじゃなくたって、フィンランドと日本を結ぶ存在『ムーミン』を知る良い機会です。なんならムーミン美術館だけのためにタンペレまで来る価値があるくらい。
日本でのムーミンってアニメや絵本、マスコット的なイメージがあると思いますが、フィンランドでは子どもから大人まで楽しめる童話の主人公なんです。
笑いあり、感動あり、時には考えさせられる内容だったりと、ムーミンの原作小説が深いのをムーミン美術館で改めて実感しました。
そういえば以前ヘルシンキで出会ったフィンランド人の女性も、「ムーミンの本は子どもの時に読んで知っていたけど、大人になって読んだらまた違う感じ方や発見があって繰り返し読みたくなる物語」って言っていました。
ムーミン美術館に行く前に一度小説版を読んでおくと、より楽しめるかもしれませんね。
カレヴァ教会(Kalevan kirkko)
ムーミン美術館から徒歩15分の場所には近代建築様式の教会、カレヴァ教会があります。
事前に教会って知っていなかったらアパートか何かと思って通り過ぎてたかも。
コンクリートの壁が冷たい印象を与えつつも、木製の椅子やオブジェがそこに柔らか味を足しているようでした。
タンペレ大聖堂(Tampere Cathedral / Tuomiokirkko)
街の中心部観光で欠かせないのがタンペレ大聖堂。
石造りで中世の建物のような雰囲気もあるけど、建てられたのは1902~1907年と割と新しい。
外観とは裏腹に中はシンプル。でも絵画や装飾品をよくよく見ると、一風変わった教会なのが分かるはず。天井を見るのも忘れずにね!
個人的にはガイコツが庭の手入れをしている『死の庭』と言う絵がほのぼのしていてお気に入りでした。
プーニッキ展望台(Pyynikki observation tower)
ムーミン美術館の次にオススメなのがプーニッキ展望台。
カフェのレジで展望台料金2ユーロを払って上に登りまーす!
展望台からの眺めはこんな感じ。
湖と緑に囲まれてなんだかスッキリする眺め。塔の高さは26メートルなのでそんなに高くないんだけど、丘の上にあるのでタンペレを一望できます。
塔に登った後は併設のカフェで名物のドーナツを食べました。
おそらくこのカフェとドーナツ目当てで訪れる人の方が多いんですよね。でも展望台のチケットはカフェのレジでしか買えないので、どうしてもカフェの列に並ばなければいけなく・・・ゆっくりできない場合は先にカフェ利用&展望台チケットも一緒に買ってしまっておく方がいいかも。
名物なだけあって、今まで食べたドーナツとはちょっと違うお味。
揚げたてホワホワだし、スパイス、特にカルダモンの味が効いててやみつきになる美味しさで!思わずおかわりしてしまいました。
カフェメニューにはドーナツ以外もあるんだけど、注文はドーナツ率が断然高かったです。
フィンレイソンエリア(Finlayson Area)
フィンランドを代表するテキスタイルブランドFinlaysonの旧製糸工場の建物を商業施設として利用したフィンレイソンエリア。ショッピングセンター、映画館、レストラン、オフィスが立ち並ぶこの場所は赤レンガの建物がどこか懐かしい雰囲気を出しています。
コンクリートの地面が人気のゾウのモチーフ『ELEFANTTI』で埋め尽くされていたり、散歩するだけでも楽しいです。
この教会(Finlaysonin Kirkko)は1879年にフィンレイソンの会長の希望でフィンレイソンの従業員のために建てられました。旧工場の建物と同じく赤レンガで周りにとてもマッチしています。
カフェ&食事
タンペレで一番人気のワッフルと言うことで、『Tampereen Vohvelikahvila』に行ってみました。外にまで行列ができてるもんだからワクワク!
店内は友達の家に遊びに来たようなアットホームな雰囲気。
メニューにはデザート系ワッフルとお食事系ワッフルがあります。ここにたどり着く前に他にも気になるカフェを見つけてしまい、今回はハーフサイズをチョイス。
正直な感想を言うと、うーん・・・何か特別美味しいわけでもなく生地も想像より薄かったのでちょっと期待外れでした。せっかくなら珍しいお食事系ワッフルを試した方が良かったのかもしれません。
その次に向かったのは雰囲気が良さそうで気になっていた『Kahvila Runo』。
先ほどのワッフルカフェから徒歩1分。まさに目と鼻の先!!
このカフェもちょっとレトロでアットホームな内装で、店内は広め。テーブルや椅子ののデザインがあえて揃ってないのも味があります。「位置的にどこに座ろか」って言うのと「どのデザインの椅子に座りたいか」って席決めから楽しい!
飾ってある絵や本、小物には値段が書いてあるものもあって、アート作品も売っているようです。ケーキや焼き菓子の種類も豊富だし、置いてあるものを思わず見渡したくなってしまうような店内でした。
椅子の座り心地も良くて、静かにのんびり休憩するのにぴったりのカフェ。私の直感に間違いはなかった!(笑)
夕飯はフィンレイソンエリアにあるビアレストラン『Plevna』に行きました。
地ビールの数は全13種類!ビールが苦手な人にはリンゴやカシス、ハチミツを使ったサイダーもありますよ。
メニューにはビールに合う料理もたくさんあったんだけど、私が選んだのは郷土料理のミートボール。ブラウンソースがたっぷりかかってめちゃ美味しい!
今回はタンペレ周辺も散策したかったので、街中のホテルではなくPetäys Resortと言う所に泊まりました。
ハメーンリンナ(Hämeenlinna)から車で30分、タンペレまでは1時間。湖畔にはあるホテルで、フィンランドらしい自然に囲まれてのんびりするのに最適な場所です。
ホテルでは無料で自転車を借りれます。
田舎なので車の通りも少なく、気ままに湖の周りのサイクリングを楽しめました。