リューゲン島までやって来たら、セットで訪れたいのがリューゲン島のお隣の島『Hiddensee島』。
日本ではほぼ知られていない観光地ですが(ドイツでもリューゲン島に行ったことがある人じゃないと知らない)、
はっきり言ってめちゃくちゃオススメ!!!
タツノオトシゴみたいな形をしていて長さ約17㎞、幅は約3.7㎞と小さな島なので、リューゲン島からの日帰り旅行でもしっかり満喫できます。むしろリューゲン島の住人にも大人気なくらい、お隣さんをも虜にしちゃう場所なんですよ。
車の乗り入れが禁止なので、老若男女のびのびとサイクリングが楽しめます♪
リューゲン島からフェリーで
リューゲン島のSchaprodeからフェリーで約45分。
SchaprodeまではBergen駅からバスが出ているものの、観光シーズン中でも1日1~2本のみなので時刻表は事前に要チェック!
リューゲン島の観光は車があった方が断然満喫できるので、車を利用する方が正直便利です。
フェリーのチケットは港のチケット売り場、もしくはオンラインでも購入できます。日帰りの場合は観光税込みで往復、大人約21ユーロ。
リューゲン島からバスとフェリーを使ってHiddensee島に行くなら、
『Hiddenseeticket』が便利。
バスとフェリーの1日券が大人25.50ユーロなので、単独購入よりもかなりお得です。
ちなみに、Stralsundからも午前と午後にそれぞれ1便フェリーが出ています(所要時間約2時間半)。
Schaprodeまで車で来た場合は迷わず大駐車場へ。
港のすぐ横にも駐車場はありますが、小さいのでいつも満車状態。冬か朝ものすご~く早い時じゃないと空いてない気がする!
大駐車場からフェリー乗り場までは徒歩8分程度だし、可愛いお家を横目に歩いていたらあっという間に到着です♪
Großparkplatz
18569 Schaprode
https://www.hafen-schaprode.de/parkplatz
◆料金:3.50 ユーロ
1日以上 +2.50 ユーロ/日
港のチケット売り場でVitte行きの往復券を買い、いざ乗船。マイ自転車持参の人も結構います。
出港してデッキから外を眺めていると、すぐ横の小さな島に牛と馬が!!!
海で水分補給したり水浴びしたり日向ぼっこしたりと、気持ちよさそうに生活する姿を見て思わずほっこり。
Vitte(フィッテ)
ヒデンゼー島と玄関口、Vitteに到着!
港にはレストランが並んで賑わっています。
車の乗り入れ禁止なこの島での移動手段は馬車か自転車か徒歩。
そのため、荷物が多い&宿が遠い宿泊客のために港では馬車がお出迎え♪
馬車を使うほどではないけど・・・っていう宿泊客には荷車がスタンバイ!
荷車の駐車場なんて初めて見たぞ(笑)この光景もこの島ならではですね。
朝ごはんをまだ食べていなかった私は、まずは港の近くにあるカフェ『Tante Hedwig』でプチブランチ♪朝食メニュー(後から発見)やワッフルもありました。
店内には自家製パン、サラミなど加工肉製品だけでなく、名物のザンドーンを使ったお土産品などもあって覗くだけでも楽しいです。
腹ごしらえを終え、次に向かったのはレンタサイクル店。
島の移動に自転車は不可欠ですからね!道はほぼ平坦なのでe-bikeではなく、普通の自転車で十分OK。どこも1日7ユーロくらいで借りれます。
港周辺にたくさんあるレンタサイクル店の中で私のオススメは『Fahrradverleih Am Haus Löwe』。
営業時間は一応18時までなんですが、帰りのフェリーの時間まで目いっぱい楽しみたく、借りるときに「19時まで使用したい」と伝えると快く対応してくれました!どのスタッフもとってもフレンドリーで、日本人女性にピッタリのサイズもあります。
港にもっと近い他のレンタサイクル店は対応が悪くて嫌な思いをしたことがあり、少しだけ歩きますが私は毎回ここを利用しています。
Fahrradverleih Am Haus Löwe
Süderende 1
18565 Hiddensee
Tel:+49 15150433808
◆Vitte港から徒歩5分!
無事自転車をゲットしたので、ようやく観光スタート!!
と見せかけてまずはアイスクリーム屋さんへ(笑)
だって楽しみにしてたんだもん!
島のアイスクリーム屋さん『Eis Manufaktur Hiddensee』
何を隠そう、これから向かう灯台Dornbuschをロゴにあしらったここのザンドーンアイスは本当に絶品!(ザンドーン=シーバックソーン)
ザンドーンの酸味もしっかりあって、まさに実をまんま食べたようなお味です。
今までいろんな所で食べてきた中で、酸いも甘いも絶妙で一番おいしい!!ヒデンゼー島に来たらぜひ食べてみてほしいです♪
他に珍しいのだと、西洋スグリ(Stachelbeere)とかかな?もしお目当てのフレーバーが売り切れてたら、Klosterにも姉妹店があるので覗いてみて下さいね。
Vitteを後にしてしばらくサイクリングしていたら、何やら井戸端会議をしている馬達を発見!
なんだか深刻そうな様子だけど、何話してたんだろ~?
Kloster(クロスター)
修道院がないのにKloster(訳:修道院)という名前の村に到着。
出発地のVitteの次に大きな村で、レストラン、雑貨屋さん、港もあります!
で、やっぱりここにも荷車の駐車場(笑)。
「これから灯台Dornbuschを目指すのに小腹が空いてきた・・・」って時は、
港の屋台のFischbrötchen(魚サンド)でサクッと腹ごしらえ!
なんだか島に着いてから食べてばっかりの気がしますが・・・
定番のニシンの酢漬け、白身魚のフライがサンドされたものも良いけど、魚の燻製サンドもオススメですよ~♪
燻製は私が食べたカレイ科のHalibut(オヒョウ)の他にも、サーモン、サバ、Butterfisch(日本語ではギンポって言う名前みたい!)がありました。
ちなみに先ほどのアイスクリーム屋さんの姉妹店はキルヒ通り(Kirchweg)にあります。
Vitte店よりこじんまりとしていて分かりにくいけど、この看板が目印!
Dornbusch(ドーンブッシュ)
そしてようやく到着しました!
ヒデンゼー島北部のハイライトと言えばこの灯台、『Dornbusch』。
Vitteから約4.5㎞、寄り道しなければ自転車で20分で到着できます。
にしても、石畳でガタガタの坂道は自転車で登るにはきつかった・・・。坂が見えたら早々とこぐのを諦めて押して歩くことをお勧めします。
4月~10月の間なら灯台に登ることも可能!
◆入場料:3ユーロ
高さ72mのここからはヒデンゼー島の、タツノオトシゴで言うと口先部分、さらにその奥にはリューゲン島が見えます。
天気の良い日はこの反対側からデンマークも見えるようですが、近くのリューゲン島でさえ見えてこのくらいなのできっと微かでしょうね。
灯台の後ろに回ると道が続いていたのでちょっと行ってみました。
ベンチに座って休憩しているグループよりももっと先へ、もっと海が見える所まで行くと・・・?
目の前に広がるこの青々しい海と、乾燥地帯に自生する植物はなんだかポルトガルにでも来たような風景!
さすがにここまで来る人は他にいなく、景色を独り占めで静かに堪能できました。
いや~、海はほんと広大だ!
時間があればハイキングコースに沿ってもっと先まで行ってみるのも良さそうです。
おまけ
灯台に行くまでの小道で発見したこの小屋、森の番人が出てきそう!
けどハリーポッターのハグリットにはちょっと小さいかな?
Vitteのビーチ
復路は途中でメイン通りからそれて、ビーチ沿いのローズヒップがた~くさん生えている道をサイクリング♪
でもここからじゃ海は見えないのでちょっと自転車を置いてビーチへ行きます。
こんな入り口?が何箇所もあって、入っていくと目の前に海が広がる瞬間はとってもワクワク!!
リューゲン島やヒデンゼー島のビーチでは、このような丸太杭の防波堤をよく見かけます。
平均台みたく上を歩きたくなりがちですが、危ないのでやっちゃダメなのです。
ビーチからVitteに戻る途中にはノスタルジックな建物を発見!
元は風車小屋で、今はソフトクリームを売っているようです。
風車小屋のとんがり屋根とソフトクリームのオブジェの形がマッチしていて、
なんだか親分と子分みたい(笑)
カフェ休憩はザンドーンのスイーツ
ザンドーンが名産品とは言えど、島内どこでもザンドーンスイーツが食べれるわけではないんです。雰囲気の良さそうなカフェを見つけてもザンドーンスイーツがなかったり、私も探すのに苦労しました。
おまけにドイツ本土ではザンドーンを使用したケーキなんて滅多にお目にかかれない!
なのでこのチャンスを利用してぜひザンドーンを使用したスイーツを味わってみて。Vitteにあるこの2店ならほぼ必ずありますよ~♪
Buhne XI
Norderende 104A
18565 Hiddensee
Tel :+49 38300299
Norderende
Norderende 80
18565 Vitte/Hiddensee
Tel :+49 38300679802
南部編につづく。